Home >> さい帯血移植を知っていますか >> 移植が有効な病気

移植が有効な病気

基本的には骨髄移植と同様の病気が治療の対象となります。ここではそれぞれの病気について簡単に解説いたしますが、同じ病気でも患者さんによって条件は異なりますので、さい帯血移植を行うかどうかの判断にあたっては、患者さんが信頼できると思われる主治医や移植医の意見を十分参考にしてください。また、病期毎の詳しい説明は、日本骨髄バンク((財)骨髄移植推進財団)のホームページ(http://www.jmdp.or.jp/)でもご覧になれますので、参考にして下さい。

白血病

白血病のうち、通常の化学療法(抗癌剤での治療)では治癒が望めないものに対して適応となります。
 小児の急性リンパ性白血病(ALL)や急性骨髄性白血病(AML)については、超ハイリスクと呼ばれる最も難治性の白血病では初回寛解期という病初期から移植がおこなわれます。その他のスタンダードリスクあるいはハイリスクの白血病では、第2寛解期以降が移植時期となります。これまでの国内外での成績では、非血縁者間骨髄移植と非血縁者間さい帯血移植の間に大きな差は見られていませんので、適当なさい帯血がみつかれば、できるだけ早く移植を実施するのが良いと思われます。
 成人では、ALLやAMLについては、小児と同様に、超ハイリスクの初回寛解期やその他のリスクの第2寛解期以降で、十分な細胞数のさい帯血がみつかった場合に、さい帯血移植が考慮されます。慢性骨髄性白血病(CML)では生着率が低いことや、インターフェロンなどの薬剤での治療によって移植までの期間に余裕があることが多いため、骨髄バンクでドナーがみつからなかった進行期(移行期、急性転化時など)の患者さんへの移植などに限定されているようです。
 骨髄異形成症候群(MDS)においては、骨髄バンクでドナーがみつからない場合や、骨髄バンクでのコーディネートを待てないような患者さんで適応となります。

再生不良性貧血

これまでの国内外での成績をみますと、再生不良性貧血の患者さんに対する移植成績は悪く、その多くが生着不全(拒絶の一種とも考えられます)に終わっています。
 そこで、免疫抑制療法あるいは骨髄移植による治療が優先されます。
 現在では、何らかの理由で、このいずれの治療も無効あるいは受けられない場合に考えられる治療法が、さい帯血移植ということになります。

先天性免疫不全症

重症複合免疫不全(SCID)、Wiskott-Aldrich症候群、Chediak-Higashi症候群などの先天性免疫不全症においては、多くの場合患者さんが体重の少ない乳幼児であることや拒絶をするだけの免疫能がないことなどの理由から、さい帯血移植が適していると考えられています。

先天性代謝異常疾患

ムコ多糖症(ハーラー病、ハンター病など)、副腎白質ジストロフィー(ALD)などの先天性代謝異常疾患では患者さんの免疫能が正常であることから、移植したさい帯血が生着しないことが多いので、拒絶を防ぐための治療上の工夫が必要です。

ページのトップへ